当院の治療について
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当院の治療について
当院の治療について
当院は精神療法、薬物療法のほか、環境調整含む心理社会的治療、また心理士による心理療法を治療の軸としております。
● 精神療法
医師がお話を伺います。お子様の年齢や内容によって、保護者と別々に聞くこともありますし、不安が強い場合や共有することが必要な場合は、保護者同席のもと、伺います。医師とのお話を通じて、困りごとへの対処法、症状を軽くするために何ができるか、今後にむけてどういう目標をもつかなど、個別の症状、性格、特性、環境、適切な時期などを医師が見極めたうえで、一方通行の押し付けとならないように対話を通じて必要な助言を行います。
● 薬物療法
精神科治療において薬物療法は重要な役割を担っております。適切に使用することで多くの苦痛を和らげることができます。一方で副作用が生じることがあります。薬物療法の効果によるメリットと副作用によるデメリットをよく考慮し、必要最小限の使用を心がけております。薬物療法の導入にあたって、あるいは、内服中に何か心配事が出てきたら遠慮なくおっしゃってください。
● 環境調整(心理社会的治療)
学校や職場、家庭は人生の多くを過ごす大切な環境です。時に、環境の調整やどのような薬物療法よりも、そのほかの治療よりもはるかに効果的なことがあります。必要に応じて診断書を通じて学校や職場などに意見を伝え、環境の調整を行うことも大切な治療だと考えております。
● 心理療法
当院では、主治医と心理士が密に連携を図り、心理療法を行っています。主治医から提案することもございますが、ご興味があれば主治医に確認を頂けましたらと思います。なお、当院では、心理療法の適切な実施のために、医師の診察を必須としております。
1回の所要時間は、個別の状態(年齢や診断など)をふまえ、大きな負担とならないように当日のご様子を心理士が適宜判断の上で実施しており、概ね35分から45分程度となっています。その後、保護者様へフィードバックを行います。ペアレントトレーニングは、60分程度です。
プレイセラピー
自分も気持ちをうまく言葉で伝えることが難しいお子さんもいらっしゃるかと思います。いわゆる「カウンセリング」では言葉でのやりとりが主になりますが、「プレイセラピー」では、遊びを通じてお子さんがのびのびとご自分の気持ちを表現できるよう、お手伝いいたします。不安や緊張が強いお子さんと関係性を築き、その先に検査などを実施するために、導入としての役割も持ちます。
カウンセリング
自己表現が可能なお子さんや成人の方には、一般的なカウンセリングを行います。不安やストレスへの適切な対処力を養う認知行動療法や、近年注目を集めているマインドフルネスなど、多様な心理療法から個別のニーズに合わせて行います。
ペアレントトレーニング
お子さんへの関わり方について、両親来院のもと相談していただく時間になります。全部で10セッションあり、その後もご希望があれば継続して、フォローアップの面接を実施することもあります。来院頻度としては、ご家庭のご都合にあわせて1ヶ月に1回ほどです。その間、各セッションのホームワークに取り組んでいただき、次の回にホームワークの振り返りや実際の対応方法についての検討、生活上の工夫点、セッションの内容などについてお話しいたします。ほかの機関ではグループで実施されることが多いようですが、当院ではより詳しくお話をお伺いするため、個別で実施する形をとっています。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)
心理士と一緒にゲームをしたり話し合ったりするなかで、社会的なルールやマナー、自分の気持ちの伝え方など、様々な場面でどう対処したらよいかのスキルを身に着けていくトレーニングです。また、怒りの衝動が日常生活の様々な場面で問題となることがあり、SSTの中で適切なコントロール(アンガーマネージメント)についても取り扱っています。
のびのび塾
小学生、中学生の学習面でお困りのお子さんに対して、心理士が個別の特性に配慮し、学習支援を行います。実施する内容はお子さんと一緒に決めます。学校での課題を一緒に取り組んだり、こちらでご用意することもできます。